【青色申告決算書解説シリーズ⑳】雑費とは?
こんにちは、公認会計士/税理士の齊藤寛子です。
そろそろ確定申告が気になる個人事業主の方向けに、お役立ち情報をお届けしています。
先日から「確定申告書」とセットで提出する「青色申告決算書」について複数回に渡り、詳細解説をお届けしています。
今日は【青色申告決算書解説シリーズ】第20弾として、「損益計算書」内に計上される事業経費のうち、18番目の「雑費」について詳細解説します。
1.雑費とは?
雑費とは、臨時的な支出、少額な支出、重要でない支出等で、個別に勘定科目を作らない支払を言います。
例えば、以下のようなものが該当します。
- 引っ越し代、転勤費用、求人広告、採用関連費、ゴミ処理費用、ゴミ処理券、廃棄物処理代、調査費等
2.雑費で処理する目安
雑費は他のいずれの科目にも該当しない経費を処理する科目です。
雑費の金額があまりにも大きいと、「経理がずさんなのではないか?」と金融機関や税務署からの心証が悪くなる恐れがあります。
目安としてはその金額が経費/販売費及び一般管理費全体の5%を超えるような場合には、他の科目で処理すべきものが混ざっていないか、また新たに科目を設定して処理すべきものがないか検討した方がいいと言えます。
3.freee会計での科目の設定方法
上述の通り、雑費が多すぎると、税務署にも目を付けられるところになりますので、その場合は新規に科目を追加して処理することが望まれます。
freee会計をご利用の場合で、デフォルトで設定されていない科目の金額が大きいため、ご自身で科目を設定される場合には、メニューバーの「設定」→「勘定科目の設定」→「新しい勘定科目の登録」から勘定科目を追加することができます。
※「雑費」及び勘定科目の追加方法ついて、こちらの動画で解説していますので、ぜひご覧ください。
最後までお読み下さいましてありがとうございます。
以上、「青色申告決算書解説シリーズ」第20弾として、「雑費」について簡単に解説させて頂きました。
年に1回の煩わしい確定申告作業の一助になれば幸いです。
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