【そろそろ確定申告が気になる方へ】確定申告までのスケジュール
こんにちは、公認会計士/税理士の齊藤寛子です。
そろそろ確定申告が気になる個人事業主の方向けに、お役立ち情報をお届けしています。
本日のテーマは「確定申告までのスケジュール」です。
せっかく思いついた面白い企画書も締め切りまでに提出しなければ採用されることがないように、頑張って決算を締めて確定申告書を作っても、期限までに提出しないとペナルティを受けてしまいます。
また、期限が分かっていても、どんな作業をいつまでにこなせば期限内に完了できるのかを把握しておかないと、確実に期限内に完了することもできません。
そんな訳で、今日はどんな作業をどのタイミングで行う必要があるか?について、順を追って説明していきます。
1.決算期間
1年間の経営成績や財務状況をまとめることを「決算」と呼びます。
個人事業主の場合、決算期を自由に決められる法人とは違って、1月1日から12月31日までの区切りで「決算」が行われ、その期間内での取引や12月末時点の財産を集計することになります。
事業の区切りの最終日(12月31日)を「決算日」と呼びます。
2.決算書
前年の1月1日(事業開始が年度の途中の場合は開業日)から12月31日までの収入や必要経費などを計算したら、「決算書」と呼ばれる「損益計算書」や「貸借対照表」を完成させます。
青色申告を行う方は、その結果を「確定申告書」と「青色申告決算書」に記入し、翌年の3月15日までに税務署に提出します。
※「損益計算書」「貸借対照表」はこちらの動画で詳しく解説しています。
3.確定申告までの主な流れ
具体的に、確定申告までの作業の流れを順番に見ていきましょう。
(1)取引が発生したら…
(毎日 or 週1回)
・帳簿を用意し、全ての取引を記録する。
・領収書や請求書を整理する。
(1ヶ月に1度)
・月ごとの数字を集計し、帳簿に記入する。
・月ごとの財産や経営状態をチェックする。
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(2)決算日(12/31)に帳簿を締めたら…
(翌年の1月初旬)
・決算整理を行って、「決算書」を完成させる。
・前年の業績を振り返り、新たな年の事業計画を立てる。
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(3)税務署から確定申告に必要な書類が届いたら…
(1月末頃)
・支払調書、社会保険料(国民年金保険料)の控除証明書、生命保険料の控除証明書などをそろえる。
・「青色申告決算書」を作成する。
・「確定申告書」を作成する。
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(4)申告書の受付が始まったら…
(2/16~3/15)
・税務署に「確定申告書」と「青色申告決算書」を提出する。
・所得税を納める。
※還付の方、電子申告の方は1/4から申告できます。
以前、こちらの記事でも書かせて頂きましたが、確定申告作業の8割は「帳簿付け」で占められています!!
ぜひ今すぐ手帳に帳簿付けの作業時間を予定として書き込み、今日から領収書の処理をコツコツ進めていきましょう。
最後までお読み下さいましてありがとうございます。
以上、「確定申告までのスケジュール」について簡単に解説させて頂きました。
年に1回の煩わしい確定申告作業の一助になれば幸いです。
なお、「ご自身で帳簿付けや確定申告書を作成するのが大変」という方向けに、記帳代行&確定申告書作成代行のサービスをご提供しております。
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